WRO(ダブルアールオー)をご存じでしょうか。世界の子供たちを対象にした国際ロボットコンテストです。2004年から毎年行われていて、文科省や総務省も後援している国のお墨付きのコンテストです。
今年から小学校でプログラミングの授業が必須になったこともあり、一気に注目を集めるようになりました。どんなものなのかご紹介します。
WROウェブサイト
WROとは
小学生から大学生までが参加対象で、毎年夏に全国各地で地区予選が行われています。予選を勝ち抜いたチームは世界大会に進むことができます。
市販のロボットキットを使ってロボットを制作し、プログラミングで自動制御技術を競います。
毎年テーマが発表され、それに沿って競技が行われているのも特徴です。このテーマは、SDGs(持続可能な開発目標)のいずれかのテーマに近いものが選ばれます。
2019年のテーマは、「スマートシティ」でした。大人でもなかなか取り組みことが難しいテーマですね。
競技はいくつかのカテゴリーに分かれていて、どれもチーム戦です。
ロボットによるフットボール競技や、決められた時間内に決まった作業をさせるもの、そして、テーマに沿って作成したロボットを子供たち自身がプレゼンするものなどもあります。
このプレゼンは英語です。さすが、国際大会ですね。
このコンテストに参加すると、子ども達にどんな力が身につくのか
まとめてみましたが、大人顔負けのハイスキルが身に付きます。
プログラミングの技術
スクールで習ったことよりも高い技術を求められることもあります。自分で調べて試行錯誤をする難しさと楽しさを経験できます。
チームワーク
コンテストはチーム戦です。チームでロボットを組み立てたりプログラミングをしたりするには、まず自分のアイデアを相手に伝えなければなりません。概念的なものを相手に伝えるのは大人でも難しいですよね。
英語力
英語でのスピーチがある競技もあります。質疑応答の時間があるため、スピーチだけでなくリスニングの力も必要です。
これまで英語を苦手としていた子が、話したい事になると自分で進んで猛特訓するようになった例もあるようです。
研究資料をまとめる力
数か月にわたる制作の記録と結果を、レポートや動画などで自分なりにまとめる必要があります。誰が見ても分かりやすい資料はどうやって作ればいいのか、ここでも試行錯誤を経験します。
2020年は11月に延期。今からでも申し込みできます!
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、夏の大会は見送りとなり、11月に開催されることになりました。参加申し込みも延期になり9月からとなったので、今からでも参加が間に合います。
今年は、初参加の人が多いとのことなので、この際チャレンジするのもいいかもしれませんね。

この記事を書いた人
Webデザイナー、Webディレクター
金融機関OLを15年経験ののち、Webデザイナーへ転向。
制作のかたわらWebデザインスクール講師を経験し、社会人が未経験からIT技術を習得するためのノウハウを研究。
現在の日本のIT教育やEdtechに注目している。