新型コロナウィルス感染症に対する東京都、ひいては日本全国への警告を促していた東京アラートが6月11日に解除され、休業要請に伴う段階的な解除も最終段階に入り、いよいよ19日の全面的解除を待つのみとなりました。町は再びかつての活気を取り戻しつつあります。とはいえ、現在の状況が第二波と呼ばれるコロナの再流行への警戒をしながらの試行であることはもちろんで、中でも少なくない教育現場では、現在もオンライン授業(あるいはオンラインと通常授業との併用)が続いています。その際の現場とは、学習塾や大学、日本語学校、「大人の学び直し」と言われるリカレント教育(recurrent)などがそれに当たります。
今回、次回を通して、オンライン授業とは何かを、主にその授業の方式や現場での使われ方などを知っていくことで、基礎となるイメージを掴んでいきましょう。今次回は今後様々なオンライン授業を見ていく上で導入的な役割をする回にしたいと思います。
今後にわたって予定しているオンライン授業の全体から個別例を紹介していく過程をもって、これからご自分が学び始める際の契機に少しでも貢献できればと思います。自宅で受けられるオンライン授業、あるいはオンラインを使って勉強するオンライン学習は、学びに抵抗がある方でも比較的手軽に始めやすいのではないでしょうか。
オンライン授業とは?
オンライン授業とはどのような学習方法でしょうか。オンライン授業を知るために授業方式と優れた点、欠点、どこで使われているのか(対象)を見ていきましょう。
オンライン授業
インターネット回線を使用して遠隔で行われるため、場所やそれに伴う移動時間やビデオなどで保存されているのならば配信時間も問わない教育方法。またオンライン授業では、学習者が希望すれば、授業を受ける方の年齢も問わないことで学習する人、受けられる項目などの幅が広がっている。
通信教育も遠隔で受けられるが、通信の場合、教科書やプリントなどの紙資料での受講が主なのに対し、オンラインは動画配信で授業が受けられる点が異なる。
オンデマンド(on demand)方式
オンライン授業の形式の1つ。学習者が好きな時間にビデオなどを視聴し、出された課題に取り組んでいく形式のため、わからなかったところは何度も見直したり、途中で中断ができる。
欠点:質問ができないため、疑問の解消に時間がかかる。自由だからこそ学習者のモチベーションの維持が困難。
対象:塾や予備校、資格取得、社員研修など。現在はオンライン授業にしている大学の多くがこの形式。
次回も引き続きオンライン教育の導入を紹介すると共に、そもそもオンライン授業を受ける動機である「学び」とは何かを考えていきたいと思います。

この記事を書いた人
父、母、弟、妹、叔母、祖父、曾祖父、妻…、と家族・親族に教員がたくさんいて、自分自身も公立学校の教員免許を所持しているちょっと変わった経歴を持っているエンジニアです。三重県四日市市を拠点に、自分たちの子供の世代のためにできること、すなわち「教育」を起点に何かしら社会のプラスになることにチャレンジしていきたいと考えています。また、Thinker!の開発や情報発信も担当しています。