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ICT活用の際に注意、ネットいじめ①

2020/06/12

前回のいじめの数の基準

 

 前回に引き続き、ネットいじめを見ていきます。ネットいじめを見ていく前に、まず、前回調査されていたいじめの判断基準を確認しておきましょう。

 いじめとは、「児童生徒に対して当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係にある他の児童生徒が行う心理的又は物理的影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって、該当行為の対象となった児童学生が心身の苦痛を感じているもの。なお起こった場所は学校の内外を問わない(2013年の調査に使われた定義)」

 

 ここからは、いじめと見なすにはいくつかのポイントがあるのがわかります。

  • いじめは、いじめられている生徒と、あらかじめ関係がある生徒によって起こる
  • いじめは殴られるなどの直接的なものから、からかわれたなどの間接的なものまで含む。
  • いじめられている生徒が嫌だと思っていれば、いじめになる
  • 学校で起こったことではなくてもいじめになる

 

 簡単にまとめると、手段(ネットか対面か)や場所(学校かそれ以外か)かでいじめを見分けるよりも、いじめられている生徒の判断を重視して、いじめが見極められているのがわかります。ですので、ネットでのいじめも、いじめられている生徒の判断で十分に深刻ないじめと見なされます。

 

ネットいじめは、よりわかりにくい

 

 ネットいじめは、インターネット上で起きるいじめで、個人情報が晒されたり、いじめられている人の噂や悪口などが主な手口です。これまでネットいじめでは匿名掲示板上や、架空の人物などを演じたなりすましメールが主でした。ネットいじめは、これまでのいじめと違って、第三者の介入が難しい、いじめの証拠が残りにくい、対面の場合よりも相手のことを想像しにくいなどの特徴があります。

 

SNSの普及とそのいじめの特徴

 

 注目したいのは、LINEやTwitterなどを通じたコミュニケーションアプリ(SNS)によるいじめです。その理由は、小学生のスマートフォン(スマホ)所有率が49.8%にも上っている中で、スマホを持ちたい理由の44%に友達等とのコミュニケーションが入り、普及率が上がることで、「LINEいじめ」などと呼ばれるいじめの懸念もされているからです。

 LINEいじめでは、そのメッセージを確認したかどうかがラインを送った側からもわかる既読機能があり、既読無視や、登録したグループ上の仲間だけに見られるライングループから外されるなどのいじめが起きていて深刻です。

 

 今回はいじめとみなされる基準を見ていき、中でもネットいじめ、特にSNSを使ったいじめを見てきました。

 前回見たように、いじめの数だけを見て、「今はいじめが増えた。昔の方が良かった」と考えるのではなく、「いじめられている人の声を社会が気にするようになった、なのでいじめの数が増えた」と考える方が適当でしょう。

 ただ、いじめの方法は変わっていきますから、その中身も知っておく必要があり、それに合わせて対処していくことが重要でしょう。

 

 
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