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ICT教育の遅れという不安と日本における先進例②

2020/05/31

今回も日本におけるICT教育の先進的な学校を他校の参考にするために見ていきましょう。

 

日本におけるICT教育の先進例②

 

③2012年からMicrosoft Office(オフィス)を導入

 立命館小学校では、子どもたちが将来、10年後でも使えることで役に立つソフトウェアとしてWord、Excel、PowerPointを兼ね備えているオフィスを選んだ。そのオフィスと相性が良く、かつ教科を教えるのに最適なパソコン(Surfaceシリーズ)を生徒用に揃えている。

 子どもたちにとってパソコンを文房具として考えられるように、パソコンを毎日持ち運べ、利用できるような教師側の工夫が見え隠れする。そのような工夫を通して、子どもたちの間では、人に尋ねる前にまず検索をし、その上でどう伝えるのかを考えるなど彼らの生活にICT教育が定着していっているようだ。

 

④全小中学校にICT機器の配備と大学と連携

 寝屋川市(大阪)では、すべての小中学校で電子黒板、タブレット、プロジェクターを完備して子どもたちがICTを活用できる環境を整えている。また小学生のうちから大阪電気通信大学と連携したプログラミング教育を受けることで論理的に考える習慣をつけようとしている。

 

⑤つくば市全域で共有されたラーニングシステムが魅力

 この地域では、「いつでも、どこでも、誰とでも、どんな学習でも出来る」という理念に基づき、アクティブラーニングソフトの運用やeラーニングシステムが導入されている。これを使えば、子どもたちは、学校からだけではなく、公民館や病院からも学習でき、その上、苦手分野の復習や明日の予習だけではなく、興味があるけれど、まだ習っていない科目や課に触れることもできる

 また2018年に新設された小中一貫校である、つくば市立みどりの学園義務教育学校ではデジタル教科書や、教室に据えられた大型掲示装置の活用もさることながら、教師から生徒にとらわれないコミュニケーションを大事にしている。特にプログラミング授業などを通して上級生から下級生への教える機会が多く生まれること、これが教師にとっても重要な学びの機会になっているようだ。

 

先進校は「遅れ」を解決する糸口となるか?!

 

 前回、日本のICT教育で遅れが生じる原因として、環境が整っていないことを最も大きな原因としてあげました。

 今回の先進校の例は、③は、子どもの生活に対するパソコンの定着、④大学と小学校が連携した授業づくり、⑤地域で共有され、いろいろな場所からアクセスできるラーニングシステムやソフトなど、その原因を解決できるケースとなっていると言えるのではないでしょうか。

 「ICT教育後進国の日本」、考える余地はまだまだありそうです。

 

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