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ICT教育を支える問題解決思考

2020/05/21

ICT教育の大きな目標

 

 かつてICT教育を行う意味を、子どもが情報の一方的な受け手になるのではなく、自分で積極的に情報の収集や整理をし、発言できるようになることとお話ししました(「特別支援教育から見るICT化」)。これは言い換えれば、単に言われたことを指示の通りにこなし、指示に何の疑問も抱かないような子どもではなく、自分で何をすべきかを考え、そのすべきことに向かって主体的にそして創造的に行動していける子どもの育成が、ICT教育の大きな目標であることがわかります。

 なぜICT教育で主体的で創造的な子どもを育てたいかというと、例えば子どもが端末を上手に使いこなせるだけでは、この後、更に発展していくであろう人工知能(AI)に代替えされてしまう可能性があるためです。

 

主体的・創造的な子どもの育成

 

 では、主体的・創造的な子どもを育むためには何が必要でしょうか。

小学校でのプログラミング授業のねらいである「プログラミング的思考」を身につけ、基礎的な問題解決型の思考を持つことが、上のような子どもを教育する一つの答えになると考えられています。

 問題を解決するための思考として、以下の4つと考え方の具体例を紹介します。

 

①分解

複雑な考えを分解して、単純化したり単位が大きい物体を小さくして考える思考

具体例:今うちにある材料でカレーを作るためにはどの材料を使えばいいか?

 

②一般化・普遍化

出来事や物事に共通点や法則を見出すこと、また別の対象にも見出した法則から共通点を探そうとする思考

具体例:僕が好きな先生と大好きな友達はどこが似ているのか?

 

③組み合わせ

解決のための工程を様々に試し、組み換えながらその中で最適化していく思考

具体例:ためてしまった夏休みの宿題を早く終わらせるためには何と何を同時に片付けていくのがいいか?

 

④抽象化

解決に必要になる情報のみを抜き出し、他の情報はカッコにいれておいた上で考える思考

具体例:海外旅行にいくのに、本当に持っていかなければならない荷物は何?

 

使っていこう問題解決思考

 

 主体的で創造的な子どもを育てるために必要な問題解決思考、「プログラミング的思考」の考え方を具体例と共に紹介してみました。名前だけ聞いてもピンとこないかもしれませんが、例示されると、大人の皆さんには案外身近な考え方だったのではないでしょうか。子どもたちのそして自分たちの生活を豊かにするために、ぜひ実践してみてくださいね。

 
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