プログラミングって、なに?
そういう質問を子どもに聞かれて困った、という親御さんのお声をお聞きします。
今回は、専門用語をなるべく使わず、『プログラミングとは何か』について書いて聞きたいと思います。
簡単な内容にまとめましたので、お子さんに説明する時にぜひ使っていただければと思います。
プログラムとは、作業の内容と順番
プログラムという言葉は、普段耳にするのではないでしょうか。
たとえば、運動会のプログラム。どんなことが書いてあったか思い出せるでしょうか。
- プログラム1 全員の入場行進
- プログラム2 校長先生のあいさつ
- プログラム3 3年生の徒競走
- プログラム4 1年生の大玉転がし
こんな風に、『何をするか』という、順番が書かれていたと思います。
プログラミングとは、この運動会のプログラムのように
「何に」「どんな作業を」「どんな順番で」行うかということと
その結果、どんな目的を達成せたいか、ということをコンピューターに伝えるものです。
もうひとつ、別の例を出して説明してみます。
「トイレに行って用を足す」という目的を達成するとします。
さて、何を、どんな順番で行うでしょうか。
- ①トイレに行って
- ②ズボンを下ろして
- ③用を足して
- ④手を洗う
これが作業と順番です。
もしも、この順番が変わってしまったらどうなるでしょうか。
ズボンをおろして、トイレに行って、手を洗って、用を足す・・・
おかしくなっちゃいますね。
このように、作業の順番はとても大切です。
「何をするか」と「順番」のことを、「プログラム」と呼び、このプログラムを作ることを「プログラミング」といいます。
プログラミングとは、コンピューターへの『命令』
コンピューターは、人間のように自分で想像したり考えたりすることができません。
「そろそろトイレに行こうかな?」
「トイレに行ったら、手を洗うのは当たり前だよね」
と、自分で予想したりできません。
だから人間が、作業の内容と順番を一つずつ命令しなければなりません。
その「命令」をすることがプログラミングです。
プログラミングは、コンピューターが理解できる言葉で伝える
私たちは、友達や家族と話をするときに『日本語』を話しますね。
実は、コンピューターやパソコンは日本語を理解することはできません。だから命令をするときは、コンピューターやパソコンが理解できる「プログラミング言語」というものを使います。
いま、世界中で使われているプログラミング言語とコンピューター言語は、様々なものがありますが、ほんの一例を挙げると下記のようなものです。
プログラム言語は英語を使う国で生まれたので、名前は英語のアルファベットになっています。
- HTML(エイチ・ティー・エムエル)
- CSS(シー・エス・エス)
- JavaScript(ジャバ・スクリプト)
- PHP(ピー・エイチ・ピー)
- C(シー)
- Python(パイソン)
各言語ごとに得意な仕事があって、コンピューターにお願いしたい仕事に合わせて言語を選びます。
私たちの生活はプログラミングされたもので囲まれている
皆さんの身の回りにある機械は、プログラミングによって動くものがたくさんあります。
たとえば・・・
- 炊飯器
- 電卓
- スマホ
- パソコン
- テレビ
電化製品、プログラミングで動いているモノが多いですね。
そして、パソコンやスマホの「中」で動いている「アプリ」は、それぞれ別のプログラムで作られています。
例えば、ゲーム、メールソフト、LINEなどの連絡ソフト、TwitterやFacebookなどのSNSなどがそうです。
みなさんは、こんなアプリがあったらいいなあ、こんなゲームが欲しいなあと思うことはありませんか?
プログラミングを勉強すれば、自分で作ることができます。
次回は、アプリを作りたいなと思った時に、どんなことをするのかを書きたいと思います。

この記事を書いた人
Webデザイナー、Webディレクター
金融機関OLを15年経験ののち、Webデザイナーへ転向。
制作のかたわらWebデザインスクール講師を経験し、社会人が未経験からIT技術を習得するためのノウハウを研究。
現在の日本のIT教育やEdtechに注目している。