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令和の教育は、EdTech(エドテック)がキーワード

2020/01/14

経済産業省が掲げる教育改革「未来の教室」について書きました。そこで、「Edtech(エドテック)」という言葉が出てきました。
令和の時代はこのEdTech(エドテック)が全盛期を迎えるのではといわれています。
今回はこのEdTech(エドテック)について書いていきます。

EdTech(エドテック)ってなに?

EdTech(エドテック)という言葉は、Education(教育)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせて作られたものです。
「FinTech(フィンテック)」「FashonTech(ファッションテック)」「AgriTech(アグリテック)」など、「テック」のつく言葉を耳にする機会がここ数年で増えていませんでしょうか。

「Finalcial(金融)」「Fashion(ファッション)」「Agriculture(農業)」と「Technology(テクノロジー)」を合わせた言葉で、業界に新しい技術を導入することにで、生産性や作業の効率アップと、新しい製品やサービスを生み出すことを目的としたもので、「Xtech(クロステック)」と呼ばれてます。

Edtechとは、教育(Education)にテクノロジーを取り入れることで、教育を改革をもたらそうというものです。
これに着目したビジネスやサービス、ベンチャー企業が世界中でたくさん誕生し、急成長しています。

EdTech(エドテック)とEラーニングと、どう違うの?

前回、国内外の一流大学の授業をインターネットで受講できるしくみをお伝えしました。
これは、EdTech(エドテック)が世界中で注目されたきっかけとなったサービスです。
大学の講義を無料で見ることができ、質問をしたり試験を受けたりでき、基準を満たせば修了証をもらえるというメリットがありました。

でも、インターネット上で勉強できる通信教育のサービスはこれまでにもありました。e-ラーニングと呼ばれるものです。
インターネット上で教材を配布し学習が完了の進み具合を管理するものです。

このEdTech(エドテック)とe-ラーニングとは何が違うのでしょうか、というご質問をよくいただきます。

EdTech(エドテック)という言葉は、ITを使った教育改革全体のことを指します。
その中にe-ラーニングが含まれていると考えていただければと思います。

生徒の出席状況の把握や成績管理といった校務をクラウド上で管理できるものや、授業中に生徒の意見をモニタ上で表示できるようにするシステムがあり、主に学習塾で導入されているのですが、これもEdtechの一つです。

昨年からタブレット端末を使った授業が小学校で始まりました。これはICT教育と呼ばれているのですが、これもEdTech(エドテック)の一つです。

 

Edtechでできる、こんなこと

先生が話し、生徒は静かに聞くという「一方向授業」が変わる

以前に「チェンジ・メイカー」についての記事を書きました。自ら考え、行動に移せる人材を育てるということが目的でした。 そのために必要なことは、自分なりの意見を発信することです。

これまでの教育方法は、先生が話し、黒板に書き、生徒がそれを書き写すという一方向型のもの。生徒が何かを話すという機会はあまりなかったはずです。
生徒個人の意見を引き出し、生徒同士のコミュニケーションを活発する手助けをするためにIT技術を利用します。

タブレットが生徒全員に配布され、タブレット上に各自が意見を入力し、その内容が黒板の代わりになるモニター上に表示されます。誰かの出した意見に対してほかの生徒は、賛成か反対か、または質問や意見があるかを入力できます。

海外にある最新技術を取り入れた学校では、生徒の発言数が計測されて、それが成績に反映するシステムも導入しています。
それほど、自分の意見を持つことが非常に重要視されています。

クラスの生徒全員が同じ教科書を使って勉強しない?

一斉教育では、クラス全員が同じ教科書と教材を使い、同じテストを受けるということが当たり前でした。
この教育方法の問題点は、生徒ひとりひとりの理解度の違いに対応できないこと。
理解できない生徒は「落ちこぼれ」というレッテルを貼られてしまいました。

ここにEdtechは大きな力を発揮します。
生徒個人の理解度、興味や将来の希望に合わせて、一人一人にあったカリキュラムをAIによって選択し、提供します

授業内容や教材はオンラインで配布され、生徒は自分でそれに取り組みます。教師は質問を受け付けたり、今後の学習方法の相談に乗るという役割になります。

生徒の個性に合わせて、どのカリキュラムがふさわしいかを選ぶには、「ビックデータ」を利用します。
ビックデータとは、過去の様々なデータを大量に集積し、それを分析するというもの。
過去の教育に関するデータとAIの技術により、その生徒の個性や能力にあったカリキュラムが選び出されます。
そうすれば、「授業についていけない」「勉強が楽しくない」ということが確実に減らせるはずです。
またその逆に、高い能力があってもなかなか発揮できないというケースも減らせます。そういう子どもたちは、学年を超えた学習ができるようになります。

こういった教育方法を「アダプティヴラーニング」と呼びます。生徒の能力に合わせて学習内容を調節して提供するものです。

教師は、本来の仕事に集中できる

アダプティヴラーニングによるもう一つ大きなメリットは、教師自身の負担を大幅に減らすことです。

少子化により生徒の数自体は減っているのですが、社会の複雑化にともなって子供が育つ家庭環境の違いや親たちの考え方の違いが大きくなりました。
それによる子供の個性や学力のバリエーションが年々浮き彫りになっています。

その全てに教師が対応することはもはや不可能に近く、教師たちの疲弊の声が大きくなってきていると聞きます。

EdTech(エドテック)によるアダプティヴラーニングの導入により、カリキュラムはITに任せることができ、教師は「学習の楽しさを伝え、学習能力を伸ばす」という本来の仕事に集中しやすい環境が作れます。

今後、日本各地でEdTech(エドテック)のさまざまな取り組みが進んでいくと思います。 その様子を注目していきたいと思います。

 
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