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「小中学生のための、ITの仕事を知ろう」シリーズ第3回
ウェブサイトを作る仕事

2019/12/28

私の現在のメインの仕事の一つが「ウェブサイトを作る」というお仕事です。すなわちウェブデザインと呼ばれている仕事ですね。ウェブサイトを作ると言っても一体どんなことを普段の仕事の中でやっているかを詳しく知っている人はあまり多くないと思いますので、今日はウェブ業界でのウェブサイトの制作を行っている人たちが普段どんなことを考えながら制作しているかについて書いてみたいと思います。

 

営業のお仕事

 

ウェブサイト制作のご提案、受注から契約

ウェブサイト制作のお仕事にしても、他のお仕事にしても、まずはお客様からのご要望がなければ何も始まりません。まずはお仕事を受注するにあたって何を行っているかを考えてみましょう。

ウェブサイト制作のお仕事を受注するためには実際にどんなサイトを作っているかをお客様に知っていただいて「良いな!この会社にサイトの制作を依頼したいな!」と思っていただく必要があるわけですが、そのように思っていただくために大切になってくるものが過去に制作したウェブサイト、すなわち制作実績になります。なので営業活動の一環として過去の実績を制作会社自身のウェブサイトに掲載するということが非常に重要になるわけです。その他、勉強会を主催してみたり、交流会に参加したりしながらお客様との接点を作っていくわけなのですが、何よりも大切なのはやはり人と人のつながりによる紹介によるお仕事の受注です。

お客様のお金をいただいてお客様の成果につながるために全力を尽くすことができるかどうかがポイントなのですが、そういった気持ちは自然とお客様に伝わるものです。真摯な態度で仕事とお客様に向き合うことができるかどうかが大切ですね。

 

お客様のアフターフォロー

契約が決まったら制作を行うわけですが、実際に制作が終わった後もお客様に寄り添っていく必要があるわけです。お客様に寄り添い、お客様のお悩みをお聞きしながら自分たちにできることをご提案していくことで新しいお仕事の受注につながっていきます。

初期の制作でおなか一杯になるのではなくて、もっともっととどんどん事業を成長させていけるような取り組みをどうすればできるかを考える必要があります。その間お客様の信頼を失わないように真面目にお客様と向き合い続ける態度も必要になりますね。

営業の資本は「人となり」そのものなので、人として信頼できたり、信用されたり、本音で語り合えたり、そういった関係をどうやって築くことができるかが大切だと思います。率直に思いのたけを打ち明けられてお互いにとって最も良い方向に向かって行ける方法を模索できるかが大切だと思います。

 

制作ディレクターのお仕事

 

営業さんが話をまとめてきたウェブサイト制作案件がスタートすると、社内の制作を統括している制作ディレクターにバトンタッチされます。制作ディレクターの仕事は、誰に何を担当してもらうかを考えたり、スケジュールを引いたり、お客様とのヒアリングをもとに制作内容の詳細を詰めていくことが仕事内容になります。

要件をお客様からヒアリングし、制作内容を詰める

要件定義と私たちが読んでいる制作内容を決めていく作業工程なのですが、お客様からのヒアリングをもとに、作業内容をどんどん詳細に詰めていくということをやっていきます。

制作内容の大枠はまずはサイトマップという形でサイトの構造を決めることにつながりますし、サイトマップが決まったら、今度は個々のページの内容を詰めていくということを行っていく形になります。

原稿の作成を含む場合もありますし、大枠をお客様と打ち合わせた後には原稿の制作をお客様にお願いする場合もあります。お客様のビジネスを最も理解しているのはお客様なので、制作会社側が原稿を執筆しようとするとお客様との溝があって実際のお客様のビジネスを反映できていない原稿が出来上がってしまう場合もありますので、できる限りお客様の考えに寄り添った原稿を作成できるようにするのが鉄則です。

 

想定されるユーザー層に寄り添ったサイトを作る

作業要件を詰めていくにあたって必要な考え方としては「ユーザー体験」と呼ばれる概念です。簡単にユーザー体験について説明をすると、ビジネスを行うにあたって想定されるお客様のことをより深く考え、どのような考え方をしてどのようなことを感じ、どのような行動をウェブサイト上で行うかということを設計していく活動のことです。

お客様にとって使いやすく、欲しい情報を手に入れられたり、欲しいものが購入できたり、欲しいサービスを受けられるサイトは「良いユーザー体験」を持っているサイトと言えるでしょう。制作ディレクターはお客様に良いユーザー体験を感じていただくために全力を尽くします。

 

メンバーのスケジュールを把握し、お客様と日程を調整する進行管理

お客様はいつサイトが出来上がるのかを想定して事業の計画を立てるのが通常だと思いますが、お客様とウェブサイト制作の納期調整を行うのも制作ディレクターの仕事です。メンバーの作業工数を確認したり見積もったりしながら、すべての工程を積み上げて全体のスケジュールを作成しお客様に提出します。

実際に案件が始まったら、案件の進み具合を確認しながらお客様に「少し遅れているからスケジュールを調整しましょう」ということを持ち掛けたりするわけです。時には大幅に遅れてしまうこともあるので、遅れないような対策を考えて実行することが主な進行管理の仕事になります。

 

デザイナーのお仕事

 

デザイナーのお仕事はイメージがわきやすいかもしれません。表面上を見てみればお客様からヒアリングを行いながらデザインデータを作成することが仕事です。

 

本当は奥が深いデザイナーのお仕事

というのはほんの表面だけであって、本当はもっと奥が深い仕事なんです。デザイナーが取り組むべき課題というのは、お客様の経営のことを考えたり、マーケティングのことを考えたりしながら、事業全体をイメージすることも一つですし、ユーザー体験すなわちお客様のことを考えることも当然ながら必要です。それだけではなく競合他社とお客様との関係性を考えた上でお客様の位置づけはどのような立ち位置かということを考えたりしながらデザイナーを熟考する必要があります。

「デザイナーは絵を描くだけ」という認識は大きな間違いですのでお客様の経営目線に立ってデザインを行うということを行う必要があります。それができなければお客様のビジネス上の成功には近づいていかないという意味でデザイナーとしての責任を果たせていないということになるでしょうね。

「デザイン」とひとえに言ってもマーケティングや経営のことをわかって当たり前の時代が来ています。成果を出すためには一歩踏み込んでお客様のビジネスについて考えることが求められています。

 

エンジニアのお仕事

 

エンジニアのお仕事もイメージがしやすいかもしれませんね。表面上だけ見ればプログラムのコードを書いてウェブサイトを実際に形あるものに作り上げていく作業を行う人のことを指しているということは何となくイメージが沸きます。

 

やっぱり奥が深いエンジニアのお仕事

というのも表面だけを見た場合のエンジニアのお仕事であって実際はもっと奥が深いのが現実です。エンジニアの仕事はお客様のビジネスにおける最適な業務フローを考えて、それらを技術的に最適な形に落とし込んでいくといったビジネスを設計する工程もエンジニアの作業内容の一つです。プログラムを書くことだけがエンジニアの仕事ではないんですね。

新人としてプログラマやエンジニアとしてITの開発の仕事に就くとディレクターさんやリーダーをされている方などが設計をしたシステムやウェブサイトを制作していくことになると思うのですが、それらを実際に組み上げていく上で様々な設計思想について触れたり、お客様のビジネスの形を理解したりしながら、徐々にエンジニアとしてビジネスを設計するスキルも育まれていくものです。

最終的にはお客様が利益を上げる上で必要なことを提案し、ウェブサイトやシステムに落とし込んでいく重要なポジションを担うことになりますので、責任は重大です。失敗すればお客様のビジネスを大きく傾けてしまう恐れのある仕事なので、半端な覚悟ではできる仕事ではありません。その分やりがいに満ちた仕事だと言えるでしょう。

 

ライターの仕事

 

ライターというのは文章を書く人のことを指しています。作文が得意な方であればライターの仕事に向いていると言えるかもしれませんね。

 

それでもやっぱり奥が深いライターのお仕事

それでもやっぱりライターのお仕事は非常に奥が深いのです。ライターもサイトを見てくれるお客様のことを考えて文章を書く必要があることは何となくイメージできるとは思いますが、例えば30代女性で主婦の方が主な利用者であるサイトで70代の高齢者向けの文章を書いても仕方がありませんし、サラリーマンの30代ビジネスマン男性に向けた文章になってもおそらく成果はでないでしょう。

お客様のことを考え、お客様のお客様のことも考え、お客様の同業他社のことも考え、そういった全体を見渡した上での最適な文章作成能力というものが求められています。文章を書くということは意外と難しいことでもありますが、更にお客様のことを深く理解していないとよい文章は書けないと言えますね。

 

カメラマンの仕事

 

私はあまり深くカメラマンの仕事についてはわかっていない面もあるのですが、いつも撮影をしていただく凄腕のカメラマンさんの例を挙げてご説明をすると、カメラマンさんにも色々種類があるということが言えそうです。

 

カメラマンの仕事にもいろんな種類がある

例えば写真家の方、すなわち「静止画をとることが専門で動画はやらない」という方もいらっしゃいますし、静止画は静止画でも「人物」を撮影することに関するプロフェッショナルがいれば、建物や風景などを撮影することに関するプロフェショナルもいます。「物撮り」と言って商品を撮影することを専門でやっているカメラマンさんもいますね。

 

カメラにもいろんな種類がある

カメラを製造しているメーカーは日本国内にも数社ありますが、それぞれの会社によって同じものをとったときにも写真の質が異なるという事実に驚くこともあるかもしれません。例えば日本のカメラのメーカーで「Nikon(ニコン)」というメーカーさんがいらっしゃいますが、ニコンさんのカメラで撮影した写真は一般的には輪郭がはっきりしていてシャープネスの強い写真になると言われていますし、「Canon(キャノン)」というメーカーさんのカメラで撮影した写真については、ニコンさんの場合とは正反対に輪郭が少し柔らかめて温かみのある写真になると言われています。

例えば結婚式場などで人物写真を撮る場合にははっきりした写真よりも温かみのある写真になった方が良いかもしれませんのでキャノンさんのカメラが向いていると言えるかもしれませんし、高級ブランドのバッグなどの物撮りを行う時には奇抜で先進的ではっきりとしたカットが欲しい時にはニコンさんのカメラが向いていると言えるかもしれません。

 

信号機や電線などの不要物を消したりするレタッチの作業

 

カメラマンさんの仕事内容としては撮影も主な仕事の内の一つなのですが、実際に写真を撮って帰ってきてからの写真の加工(レタッチと言います)についても仕事の範疇であることが多いです。例えばビルの写真を撮ったときに信号機や電線などの不必要なものが移りこんでいるときにそれらを消すための加工を行うことなどがレタッチの作業範囲になります。

 

 

まとめ

 

さて、今回はウェブサイト制作の仕事に関わる以下の5職種についてまとめてみましたがいかがだったでしょうか?

  • 営業
  • 制作ディレクター
  • デザイナー
  • エンジニア
  • ライター
  • カメラマン

 

ウェブサイトを作る(ウェブデザインの)仕事と言っても非常に奥が深くて、それぞれの職種でそれぞれ突き詰めて考えないといけないことがたくさんありますし、簡単に結果が出せるほど甘い世界でもありません。その分奥が深いので突き詰めて日々勉強しながら研究を重ねていけば、必ずお客様にとっての良い結果につながっていくとも考えています。

ウェブサイトを作ると一言で言ってもそれぞれの専門職の方々が協力し合って、最高のウェブサイトを作るということを考えてみれば、これ以上に楽しい仕事はありませんね。まずは趣味のサイトを作ってみてプログラミングのことを学ぶもよし、自分のオリジナル名刺を作ってみてデザインを学ぶもよし、飲み会やイベントの幹事をやってプロジェクトマネジメントについて学ぶもよいです。

自分がやりたいことを見つけて一歩ずつ着実に歩むことができれば確実に楽しい未来が待っています。

 
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