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100年目の改革。「未来の教室」がついに始まった。

2019/12/28

2018年1月、経済産業省では「未来の教室」という名前で新しい教育について議論する研究会を立ち上げました。
AIや動画、オンラインチャットなどの新技術を使った教育システムの推進や、将来日本を支える人材を育てるための教育方法について、多くの専門家が議論をし、研究発表や会議が行われました。

そこでテーマになったのは前回の記事でご紹介した「チェンジ・メイカーになるための教育」でした。

チェンジ・メイカーとはどんな人?

「一人ひとりが未来を創る当事者と知っている」「課題の本質を見極め、試行錯誤を繰り返して状況を変化させられる課題解決・変革型人材」
という説明があったのですが、もう少し分かりやすく書いてみたいと思います。

  • 自分が未来を創るのだという当事者意識を持っている
  • 時代や状況に合わせて必要なスキルを身につけ、臨機応変に対応しようとする
  • 問題が何かを自分で調べ、チャレンジを繰り返して解決していく

今の子どもたちの親の世代は、どちらかというと受け身で没個性を求められ、ミスなく正確にソツなく効率よく、周りに合わせてみんなと同じに生きることを求められてきていす。
そう、親の世代と子供たちの世代で求められていることは正反対なのです。だから新しい時代を生きることになる子供たちには、親はアドバイスが何もできないのです。

このチェンジ・メイカー教育は、日本だけでなく世界的にも重要視されていて、もうすでに始まっている国もあります。他国の様子は後日お話いたします。

チェンジ・メイカーを育てるための3つの方針

「未来の教育」研究会では、まず小学校・中学校中等教育分野に的を絞り、3つの指針を決めました。

  • 学びのSTEAM化
  • 学びの自立化・個別最適化
  • 新しい学習基盤の整備

どういうことでしょうか。ひとつずつご説明したいと思います。

理数系にアートを加えた新しい教育「STEAM教育」

STEAM教育という言葉は「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Art(芸術)」「Mathematics(数学)」から5つの頭文字を取って作られました。理数系に加えて、芸術の「A」が加えられている所が、新しい動きです。
なぜ、アートが必要なのでしょうか。これについては、後日詳しく記事に書きたいと思います。

 

興味があることを中心に勉強できる仕組み「学びの自立化・個別最適化」

先生が前に立って生徒に教えるという「一方向」「一斉授業」を変え、生徒それぞれの理解力、スピードに合わせた教材準備し、生徒が自らが選んで学習できるしくみを作ります。
先生からのアドバイスを受けて生徒個性能力に合わせた学習計画を立て、幼児期からの学習の記録を貯蓄していくシステムを作ります。
この学習記録により、一発勝負で合否を出されてしまう受験や資格試験ではなく、過去の学習の成果が基準になり、公平で正しくその能力を測ることができます。

 

パソコンは「新しい文房具」。新しい学習基盤の整備とは

現在の教育現場では、教師があまりにも多忙です。
私自身、中学校教諭をしている知人から「教えている時間より、それ以外の業務の時間の方が長い。業務量が多すぎるから」と何度も聞いています。
この指針は、そこからの脱却を図るために、学校にデジタル機器の導入を進めるというものです。
校務効率化のためのWebシステムを導入し、パソコンを「新しい文房具として」子どもたちにも一人1台貸与し、学校全体をIT化する計画が作られています。

これが、現在経済産業省で進められている「未来の教室」計画です。
まだまだできたばかりの計画で、これからまだ議論の余地がありますが、確実に変わっていくのではないかと思います。

 

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