ソーシャルディスタンスを保ちながら楽しめるエンターテイメントとして今にわかに注目をあびているのが、「ドライブインシアター」。子供連れでも安心して参加できると、子連れ世帯に人気が高まっています。
最近ドライブイン・シアターを運営し、また今後も運営予定のある「Do it Theater」、「KINGBEAT」、「OUTDOOR THEATER JAPAN」(以上、解答順)に、ドライブインシアターの動向や問題点を尋ねてみました。
広いスペースに複数の車を止め、来場者は前方のスクリーンの映像と、車のオーディオから流れる音声を楽しむドライブインシアター。昔からある映画の上映形態だが、採算が合わないことも多く、常設のドライブインシアターは数年前に日本国内では無くなりました。
それが今回のコロナ禍において、ソーシャルディスタンスを保ったまま、エンターテインメントが楽しめると再び注目が集まってるます。映画館内は換気・消毒されているとはいえ、新型コロナウイルスに感染しているかもしれない見ず知らずの他人と同席するのは不安です。映画館の往復で、蜜が発生しやすい公共交通機関を使うこともあります。その点をクリアしているのが、ドライブインシアターなのです。
中には、花火と組み合わせたイベントも。今年は花火大会の中止が相次ぎましたが、車の中から見られるなら安心ですね。
チケットの売れ行きは好評オデ、Do it Theaterが6月20日に東京タワーで開催したイベントでは40枚のチケットが3分で売り切れ、KINGBEATのイオンモール幕張でのイベント(無料)は2日間で1万5000件の応募があり、OUTDOOR THEATER JAPANのイベントも、有料・無料いずれもチケットは完売したとのことで、注目ぶりがうかがえます。
ドライブインシアターの問題点は、今のところ大きなものはないようです。OUTDOOR THEATER JAPANは「ドライブインシアターの需要の高まりによって、大きな可能性を感じたので。今後も日本全国様々な場所で実施したい」とのこと。Do it Theaterは「やはり、費用の面での難度はある。今後の展望として、新たな要素を盛り込んでエンターティンメント性を高めることを考えている」とのことです。
利用する側としてひとつ気になるのは、上映中に車のアイドリングが可能かどうか、ということ。「エンジンオフだとバッテリーが上がる可能性があるので、注意が必要」(Do it Theater)。アイドリングで騒音や悪臭などが問題にならないのか? アイドリング不可の場合、バッテリーはもつのか? エアコンをかけたり、雨天にワイパーを動かしたりすると心配だ。
取材した3事業者とも、上映中のアイドリングは可能、アイドリングストップを推奨、としています。「騒音や悪臭などのクレームは今までない。バッテリーが上がってしまわないよう、上映中は各自の判断でエンジンをかけてもらっている。バッテリーが上がってしまった例は過去に1度だけあったが、シアターでジャンプスターターを用意している」(OUTDOOR THEATER JAPAN)。と回答しています。
ドライブインシアターを開催する会社
https://www.aeoncinema.com/cinema/event/driveintheater/index.html

この記事を書いた人
Webデザイナー、Webディレクター
金融機関OLを15年経験ののち、Webデザイナーへ転向。
制作のかたわらWebデザインスクール講師を経験し、社会人が未経験からIT技術を習得するためのノウハウを研究。
現在の日本のIT教育やEdtechに注目している。