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将来、何になりたい?子どもの夢と大人の希望に世相が見える

2020/07/23

「将来、どんな仕事をしたいですか」今年春に小学校を卒業した子ども達と、その保護者を対象にしたアンケートが行われました。ランドセルメーカーの「クラレ」が毎年行っているアンケートです。

ここには、その時の世相がはっきりと見て取れて、大変興味深いものになっています。

 

子どもの希望を見るていると、これはきっとテレビドラマの主人公だ、これはニュースで話題になった職業、これは学校での取り組みの内容ではないか、と想像がつきます。

世の中で起きていることを、素直な子供たちはまっすぐに受け止めていると思われる内容でした。

そして保護者はお金を稼ぎ生計を立てられることを重視して選んでいることです。親の気持ちになるとこれは良く分かります。

 

実際にそのアンケート結果をご覧いただきたいと思います。

子どもと保護者のデータを並べてみました。

 

男の子の夢第1位の「スポーツ選手」は、毎年登場する定番の職業。これは数十年変わっていないのではないでしょうか。しかし、これまでと変わってきている傾向としては「スポーツ選手」の回答の内訳に、「eスポーツ」が4位にランクインしてきたことです。

昨年6位から3位に浮上した「大工、職人」。これは、テレビやYouTubeで、家をリフォームしたりDIYなどのモノづくりをする番組が近年増えていることが影響しているのではないかと予想しています。
6位以下には、ゲームクリエイターやIT関連が続いています。プログラミングスクール、プログラミング塾などが増え、どんなことをするのか体験している子どもが増えていることも関係していそうです。

 

男の子の保護者の希望を見ると「エンジニア」という職業が昨年の4位から2位に上昇しました。

今年から学校でプログラミング教育が始まりました。国を挙げてIT事業を強化しているということは、プログラマーやエンジニアといった仕事は安定した仕事になるのではと考えている保護者が増えたのではないでしょうか。

 

女の子の夢第1位から3位までは、毎年登場する定番職業です。ここも親の世代から変わりがないように思われます。

前年より大きな変動がみられるのは、4位の医師と、5位の薬剤師。どちらも昨年から大きく順位を上げています。

これには、漫画とテレビドラマが関係しているのではと予想しました。

女性医師、女性の薬剤師が活躍するストーリーがテレビや漫画で流行したのは、ちょうど今年小学校を卒業する女の子たちが小学2年生から6年生だった時期です。憧れとして目に映ったのではないでしょうか。

 

今度は女の子を持つ保護者を見ると、公務員や医療関係がずらりと並びました。男の子の保護者とは全く違うラインナップです。ここから予想されるのは、女性が社会で自立して生計をたてられるか、という視点で選んでいることです。

親の世代と比べると女性差別は減ったとはいえ、社会に出れば当たり前のようにまだあるのが現実です。

お給料のいい仕事について欲しいとか親の見栄などではなく、安定して社会的な地位もしっかりした職業について、なるべくそんな思いをして欲しくないという気持ちがあるのではと思いました。

 

これらから読み取れることは、子どもは世の中の流行や傾向を反映した職業を選びやすいこと。自分が出会った人、テレビやYouTube、漫画で目にした職業に憧れるのではないでしょうか

子どもの夢と、大人の希望の差を埋めるにはどうしたらいいかというと、子どもにその仕事を見せて、体験してもらうことではないかと思います。

 
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