新型コロナウイルス感染の影響で、学校教育の日常が大きく変わっている今年。夏休みにまで影響するとは、と思っていた方も多いと思います。
6月までの学校の対応が地域によって違いがあり、それによって学力に差ができるのではという不安を感じていた保護者の方が多いようです。
夏休みの期間が地域によってどんな差があるのかというアンケートが実施されました。
高校1年生から3年生までを対象に、LINEサーチが調査を行いました。
2020年の夏休みの期間
北海道 例年・・・7/26~8/18 今年・・・8/1-8/16
東北 例年・・・7/20~8/15 今年・・・8/1-8/16
関東 例年・・・7/20~8/31 今年・・・8/1-8/23
中部 例年・・・7/20~8/31 今年・・・8/1-8/23
近畿 例年・・・7/20~8/31 今年・・・8/1-8/16
中国 例年・・・7/20~8/31 今年・・・8/1-8/16
四国 例年・・・7/20~8/31 今年・・・8/1-8/23
九州 例年・・・8/1~8/31 今年・・・8/1-8/16
全国的に8/1~23の間に夏休みとなる高校が多くなったようで、今回は対応に大きなばらつきはでていないようです。
このような状況になって、高校生たちはどんなことを感じているのでしょうか。
アンケート結果に、子供たちの本音がにじみ出ていました。
高校1年生
「他校と日程が違うので、他校の友達と遊べる日程が合わないのが不安。高校受験が終わってから外出自粛で全然遊べていない。夏休みは遊びたい」女子(埼玉県)
「高校生になったので夏休みにバイトをやりたかった。でも今年は休み期間が短いのでできないし、暑い中登校するのが大変」女子(沖縄県)
「部活に専念する時間が少なく、悲しい」男子(宮城県)
「友達と遊べる日程が限られていて悔しい。キャンプやサイクリングの計画が無くなりそう」男子(東京都)
高校受験から解放されて、いよいよ高校生活を満喫しようと思っていたはずですよね、高校一年生。
遊びたいのに遊べない、部活を頑張りたかったのにできない、初めてのアルバイトを楽しみにしていたのに、という声が多く聞かれました。
高校2年生
「夏休みがないなら、体育祭、文化祭は絶対にやりたい。」男子(高知県)
「大学のオープンキャンパスに行くはずだったのに、なくなってしまった」女子(新潟県)
「部活の合宿が無くなってしまって、悲しい」男子(愛知県)
「地域の祭りがみんななくなって悲しい。中学の友達とも会えない」女子(茨城県)
高校2年生になると、文化祭や体育祭、部活の夏合宿といった毎年の学校行事の中止や縮小を悲しむ声が多くなっています。
また、マスクをしながらエアコンのない教室で授業を受けなければいけないといった、暑さに対する対策に不安を感じる意見もありました。学校にクーラーがないため、クーラーの設備のある学校外の施設で授業を行う高校もあるようです。
高校3年生
「夏休みに遊びにいけないのは残念だけど、受験生だからそもそも遊べなかったとんだと思いなおしている」男子(愛媛県)
「高校生最後の夏休み、思い出をたくさん作りたかったので残念」女子(秋田県)
「カリキュラムが終わらないから、仕方ない」女子(岡山県)
「受験勉強の時間が足りない」女子(石川県)
高校最後の思い出となる文化祭や体育祭といったイベントがなくなったり、試合に出られないまま部活を引退することになったりといった、高校最後の思い出が作れなかったことを悲しむ声が数多く寄せられました。
また受験生からは、受験までにカリキュラムが終わるか心配したり、そもそも受験がいつもどおりに行われるのかといった心配や焦も聞かれました。
多感な時期を過ごす高校生という時期。彼らの声を読んでいて気の毒でやり切れない気持ちになりました。しかし、彼らの中にはいら立ちや反発心よりも、「仕方がないことなんだ」と受け止める気持ちがあることに、感動しています。

この記事を書いた人
Webデザイナー、Webディレクター
金融機関OLを15年経験ののち、Webデザイナーへ転向。
制作のかたわらWebデザインスクール講師を経験し、社会人が未経験からIT技術を習得するためのノウハウを研究。
現在の日本のIT教育やEdtechに注目している。