オンラインでの習い事のデメリット
今回からオンラインでの習い事のデメリットを紹介していきます。
トラブルには自分で対応しなければならない
オンラインでのレッスンがうまくいっている常時は気になりませんが、問題が起きてしまうと、基本的にその対応は自分で行わなくてはならないのが困難という声が聞かれます。もちろん、メールや電話を通した相談には乗ってくれ、サポート体制はあるのですが、やり方を把握し、対処していくのは結局自分なのが心配だという内容です。受講生が子どもの場合にも、保護者などの大人がチュートリアルなどを参考にしながら対処する必要があるでしょう。
臨場感や雰囲気が味わいにくく、動機付けが弱い
オンラインでのレッスンでは、その場の空気や雰囲気、教師や他の受講生の緊張感など五感にまつわるものは、確かに伝わりにくい、共有しにくい傾向にあります。例えば、習い事の教室やスタジオに足を踏み入れた際の身の締まる思いや対話練習などでの適度な緊張感などは、オンラインでは、その場に行った時ほどは味わえない、あるいは最初は持っていたとしても継続させにくいと言えます。
また教師や他の受講生と交流することで維持しやすいレッスンに対するモチベーションも、一人で黙々とパソコンに向かうオンラインでは、日常の忙しさや疲れによって左右されやすいでしょう。
他にもICT端末やLANなどの環境準備などの煩雑さや、画面が小さいことから、ジェスチャーなどは使用しにくく、言葉だけでやりとりをしなければならないことを不安がる声などが聞かれました。
オンライン教育の記事はどれも同じ内容?!
今回までの3回では、オンラインでの習い事を紹介してきました。
1回目では、習い事の種類を紹介し、2回目では、オンラインで習い事をするメリットを、3回目ではデメリットを明確にしました。
オンライン教育の記事を読み続けている方にとっては、今回の習い事に関しても、これまで紹介された記事と大した差がないと思うかもしれませんね。ですが、メリットやデメリットといった要点は同じでも、オンラインでの習い事、小中学校の教育、大学などの具体的な背景や情報が加わることで、要件が理解しやすくなり、記憶にも残り続ける、言い換えれば説得力がでてくるのではないでしょうか。

この記事を書いた人
父、母、弟、妹、叔母、祖父、曾祖父、妻…、と家族・親族に教員がたくさんいて、自分自身も公立学校の教員免許を所持しているちょっと変わった経歴を持っているエンジニアです。三重県四日市市を拠点に、自分たちの子供の世代のためにできること、すなわち「教育」を起点に何かしら社会のプラスになることにチャレンジしていきたいと考えています。また、Thinker!の開発や情報発信も担当しています。