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大学におけるオンライン授業の現状③

2020/07/07

 今回は、まず大学におけるオンライン授業の有利な点をまとめ、次に不利な点の紹介に移りたいと思います。

 前回紹介した大学でのオンライン授業の有利な点の特徴は、(1)授業の選択や受講が楽になった、(2)質問がしやすくなった、でした。この2点は、以前、紹介したオンライン教育のメリットのまとめからすると、「教員がすべての学習者に一律の基準を設け、評価するのではなく、」「学習者、教員が共に対応しやすい形式を選べるようなツールが備わっている」ことを意味する「③個人のニーズに合わせやすい」点に該当するでしょう。学生の自律性を重んじる大学らしいオンライン授業を有利とみる特徴と言えるのではないでしょうか。

 

オンライン授業−大学の授業に特有の不利な点

 

(1)課される課題の量が多い

 オンデマンド型の授業ばかりになって、教師が課してくる課題の量が増えたという声を聞きます。教師が学生は家にいるのだからという前提の元で課題が出されるのかもしれませんが、すでに大方の単位を取り終えた4年生や一部の学生の場合、課題の増加は深刻な問題にならないとしても、他の科目も多く履修している多くの学生からすれば、1科目あたりの課題の増加は大きな負担になっています。ただでさえ、コロナの再流行への懸念などで先の見えない状況の中、長時間机に向かわなければならない状況は学生の心身にとって負担になっているでしょうに、その上、課題の増加となれば困難なのは確かです。
 教師の側からすると、オンデマンド型の授業のみで学生を評価しなければならないとなると、いくつかの課題を通して評価をする必要があると考えるために、課題がつい増えてしまっているのかもしれません。

 

(2)コミュニケーションが取りにくい

 ライブ配信型の授業でのディスカッションでは、決められた枠内以外で発言する際のタイミングがわかりにくく、また自分の発言に対する聞き手の反応の感触がわかにくいこと、よって反応に応じてフォローをするかどうかなどの判断がつきにくいことが困難な点として示されました。
 これは教師の側からも同様の意見があり、カメラのみで学生とコミュニケーションをとることの難しさが指摘され、今回が初見の授業でディスカッションを進めていくには通常の授業よりも幾分時間がかかるという意見があります。
 中にはパケット通信料を節約するためにカメラをオフにしてしまう学生もいるが、その場合「カメラを使って」という指示も出しにくい中でコミュニケーションをする難しさが教員の側にもあるようです。

 次回も、前回と同じく、まず大学におけるオンライン授業の不利な点をまとめた上で、では何が必要なのかという点に触れていきたいと思います。

 
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