6月に行ったアンケート調査によると、コロナ禍による子供の学習の遅れを心配する親の過半数が「オンライン授業の整備をして欲しい」と思っているとありました。
しかし、オンライン授業を行うとなると、各家庭で必要になるのはパソコンやタブレットなどの通信機器です。
全国に先駆けて全ての公立学校でオンライン授業を進めようとしている広島県では、全生徒に公費で通信機器を配布するのは費用も時間もかかり、待ちきれないということで、生徒自身が自分の通信機器を学校に持ち込むことを許可し、また、通信機器のない生徒には貸付を行うことを進めています。
ここまで話が進んでいない自治体のほうが多いかと思います。
また、民間の学習塾はオンライン授業に切り替えて講座を行っているところが増加してきました。
この数か月の間に、タブレット(またはパソコン)を子どものためにどう準備するか?を考えられたご家庭が多いのではないでしょうか。
4月上旬、小学生から中学生の子供を持つ全国の男女を対象に、子供向けのパソコンをどう準備したかというアンケート調査が行われました。
さて、よそのご家庭ではどうしているのでしょうか。気になりますね。
自宅でのお子様のパソコンの所有状況について教えてください
子供専用のパソコンを購入した・・・32%
親のパソコンを譲って子供専用にした・・・2%
今は持っていないが、半年以内に子供専用パソコンを購入予定・・・17%
子供専用パソコンはなく、今後も購入予定はない・・・33%
子ども専用のパソコンがあるという回答は、32%+2%で合計で34%となりました。
その一方、購入予定はないという回答は33%
つまり、全体の1/3は子供用のパソコンを持たせていて、1/3は子供専用のパソコンは不要と考えていて、はっきりと意見が分かれているようです。
子ども専用のパソコンは不要という親御さんには、「子どもにパソコンを持たせたらゲームやYouTubeばかり見て勉強をしなくなるのでは」という思いが根強くあるようです。私の周りの大人たちにもそういう意見が多数でした。
それでは逆に、子供専用のパソコンを購入しようとを決めた大人たちの意見が気になります。どんな理由で決めたのでしょうか。
・教育上のメリットのため(成績アップ、学校のオンライン授業のため、プログラミング学習のため、将来の備えて)・・・79%
・インターネット・・・55%
・音楽、動画視聴・・・33%
・ゲーム・・・24%
学習のため専用のパソコンがあったほうがいいという判断をした家庭が8割近くのようです。多くの親御さんが心配するゲームや動画視聴も、どうやら容認しているようですね。
しかし、もう一つのアンケートを見ると容認している理由が見えてきました。
自宅でお子様は一日どのくらいパソコンを使用していますか?
1時間以内・・・53%
2~3時間程度・・・28%
4~5時間程度・・・6%
「ゲームやYouTubeばかり見て勉強しなくなるのでは」という親御さんは、「長時間そればかりしていること」が心配なのですが、このアンケートを見ると、なんと半数以上が1時間以内です。
つまり、「パソコンで勉強をしても1時間、ゲームやYouTubeを見ても1時間だけ」という約束をしっかり守って、専用のパソコンを持たせているようです。
お子さんとこの約束を守れるかどうか話し合ってから購入を考えてもいいかも知れません。

この記事を書いた人
Webデザイナー、Webディレクター
金融機関OLを15年経験ののち、Webデザイナーへ転向。
制作のかたわらWebデザインスクール講師を経験し、社会人が未経験からIT技術を習得するためのノウハウを研究。
現在の日本のIT教育やEdtechに注目している。